松本明子 「もう愕然と」木組みの総檜造りの実家がゼロ円に 親との話し合い呼びかけ
タレントの松本明子(56)が23日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に生出演。著書にも記した“実家じまい”の苦労を赤裸々に明かし、親が元気なうちの話し合いを呼びかけた。
松本によると、1972年に建てられた高松市の実家は宮大工が建てた、釘を1本も使わない「木組みの家」で、総檜造りの平屋建て5LDK。建物約2000万円、土地約1000万円の合計約3000万円だったという。
93年に両親が上京して空き家となり、その後も父に「家を頼む」と言われて維持してきたが、「子どもや孫達に私と同じ苦労をかけることになる」と手放す決意を固め、2017年に2回目のリフォーム。1回目と合わせて約600万円を費やした。
だが、いざ地元不動産に買い取り査定を受けると、建物0円、土地代200万円。さらに「更地にした方が買い手がつきやすい」と言われたが、更地にする費用は500万円。何と売却すると300万円の赤字という現実を突きつけられた。
松本は「もう愕然としましたね。この時点で築40年以上たってましたから、上物っていう日本家屋の価値ってなくなっちゃうんですね」と述懐。
「せめてリフォーム代(600万円)だけは」という思いで更地にはせず、写真付きの物件情報を無料登録できる香川県運営の「空き家バンク」を利用。登録から3カ月後の2017年11月に600万円で売却が成立したというが、登録時には「10年間ずっと閲覧されてる物件もあります。期待しないで下さい」と言われており、稀なケースだったとも打ち明けた。
結局、維持費やリフォーム代、手放すための遺品整理代などでかかった総額は1800万円。そんな経験から、松本は「何が大事か、おうちをどうするのかっていうのを、モーニングショーでも言ってたよ!とか利用して頂いて」と、年末年始の話し合いを声を大にして訴えた。