「鎌倉殿」残る謎 義時なぜ後妻の毒飲み続けた? 姉政子の違和感ある言葉が伏線か
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は18日に最終回「報いの時」が放送され、激動の物語が完結した。総合では29日に総集編が放送される。
最終回は、北条義時(小栗旬)に継室のえ(菊地凛子)が毒を盛る、後妻毒殺の異説も採用された。夫婦関係は険悪な状況にあったが、のえが差し出す異臭を放つ「薬草を煎じたもの」を、「これを飲み出してから具合が悪くなった気がする」とこぼしながら、飲み続け、倒れた。
ネット上でも「なぜ疑わずに飲み続けたのか」が疑問として残っている。
振り返れば、第40回「罠と罠」で、義時が和田義盛(横田栄司)の一族を滅ぼすことを企んでいた時期、姉北条政子(小池栄子)が「弟の考えることくらいお見通し」と三浦義村(山本耕史)を呼び出した場面。戦乱を避けるために和田方につかないよう取り引きをもちかけた際に、政子は義村の言葉に「弟と違って私はすぐには人を信じないの」と返し、確証を求めた。
義時が陰謀をいとわず暗躍していた時期に、政子の「弟と違って」の言葉は違和感があったが、その後、義時は実朝事件の際も、義村に命を狙われていたことを知って愕然とするなど、暗黒宰相としては疑心がたりないところが描かれた。
最終回の終盤では、義村から、「大昔にお前に教えてやった、『おなごはみな、キノコが好きだ』と。あれは嘘だ」と告げられると、義時が目を丸くして「早く言ってほしかったぁ…」と驚く場面も描かれ、小四郎の顔をのぞかせた。