是枝裕和×坂本龍一×坂元裕二 新作映画に“怪物”集結 闘病中坂本が2曲書き下ろし
音楽家の坂本龍一(70)が、是枝裕和監督(60)の新作映画「怪物」(6月2日公開)の音楽を手がけることが4日、分かった。がん闘病中であることから、2曲を書き下ろし、残りは最新アルバム「12」収録曲など過去の楽曲を使って構成される。脚本を「花束みたいな恋をした」などで知られる坂元裕二氏が担当し、レジェンド3人の最強布陣で世界を目指す。主演を安藤サクラ(36)ら4人が務めることも発表された。
世界のコレエダを世界のサカモトがバックアップする。脚本を担当する、もう1人のサカモトとともに、音楽、映画、テレビと各界の怪物級レジェンドが集結した。
ステージ4のがんと闘う坂本は、全編を書き下ろすことはできなかったものの監督からの依頼でピアノ曲2曲を制作。物語の全体像は未解禁ながら「怪物とは誰か?」をテーマにしていると見られ、坂本は「難解なテーマの映画にどんな音楽をつければいいのだろう。救いは子供たちの生の気持ち。それに導かれて指がピアノの上を動いた。正解はない」と振り返っている。
教授とのコラボという長年の夢をかなえた是枝監督は「撮影中も編集中もホテルの部屋で坂本さんの音楽をかけながら作業をしていたので正直お引き受け頂けなかったら途方に暮れていたと思います。歓喜、しています」と喜びを隠せない。
キャストも発表され、主演は安藤、永山瑛太(40)、黒川想矢(13)、柊木陽太(11)の4人。子役の2人はオーディションで選ばれており、是枝作品をきっかけに飛躍した柳楽優弥や城桧吏のような瑞々しい演技が期待される。他にも田中裕子(67)ら実力派がそろい、昨年の春と夏に撮影済み。現在はポストプロダクション中となっている。