三浦瑠麗氏、岸田総理の「異次元の少子化対策」に「女性を休ませても多く産むとはならない」
国際政治学者の三浦瑠麗氏が5日、フジテレビ系「めざまし8」で、岸田文雄総理が「異次元の少子化対策に挑戦する」と話したことに言及。「女性を休ませるとか専業主婦的な期間を設けることで、子供をより多く産むとはならない」などの考えを語った。
番組では、前日に岸田総理が会見で語った「異次元の少子化対策に挑戦する」という発言を取り上げた。岸田総理は児童手当などの経済支援の強化などを上げている。また、小池百合子知事が18歳までの子供に所得制限なしで月5000円の支給を検討していると発言したことも取り上げた。
三浦氏は、岸田総理の発言について「異次元、というところが話題となっているが、挑戦とも仰っている。つまり、すぐにはできないということ」とコメント。児童手当などの経済対策については「貧困層を対象にした政策だと思う」と語り、全国民を対象にしたものではないのではないかと指摘。
さらに「ここがかなり拡充されないとしんどい」と、学童保育や産後ケアの支援充実が重要ともコメント。また男性は、母親が「休んでくれればくれるほど産み育てやすいと思っているが、でも女性の社会進出と同時に少子化はおきているので、女性を休ませるとか、専業主婦的な期間を設けることで、子供をより多く産むとはならない」とも話した。
三浦氏は「女性がキャリアの中で何年も何年も休んでいたら、出世できなくなりますから」とも語り「どうやって男性も女性も、ある程度労働時間をキュッとコンパクトに効率良くして、皆で子育てするのが大事」と、男女で子育てできるシステムが必要とした。
さらに「自民党の持つ保守的な性格、お母さんたちに安心して産んでもらうというのを乗り越えて、柔軟な家族のあり方、シングルマザーでも豊かに子育てできるとか、結婚を前提にしない出生とか、多様化しないと恐らく難しいと思う」とも述べていた。