羽生善治九段 子供対応は藤井王将より“一枚上手” 声色柔らか呼びかけ
将棋の藤井聡太王将(竜王・王位・叡王・棋聖との五冠=20)が羽生善治九段(52)の挑戦を受ける第72期王将戦七番勝負が8日、静岡県掛川市「掛川城二の丸茶室」で開幕する。徳川家康ゆかりの同城周辺は、同日にスタートするNHK大河ドラマ「どうする家康」で大盛り上がり。決戦を控えた7日、2人は同市で記者会見と前夜祭に出席。大河に負けない将棋史に残る世紀の大合戦に向けて意気込みを語った。
毎年王将戦を開催する掛川市では将棋子供大会が開催され、藤井王将、羽生九段も見学した。やや緊張気味の藤井王将に対して、羽生九段は「これからも将棋を楽しんで」と声色柔らかに呼びかけるなど、子供対応は“一枚上手”だった。
この日の前夜祭は倍率65倍のプレミアチケットに。第1局の大盤解説はメイン会場で初日8倍、2日目約18倍と応募が殺到。2日目は初の計3会場が用意された。同市職員は「王将戦と大河で知名度が上がってほしい」と喜んだ。