安倍氏銃撃、殺人罪で山上容疑者を起訴 「教団に恨み」解明焦点

 安倍晋三元首相銃撃事件で奈良地検は13日、殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪で山上徹也容疑者(42)を起訴した。約半年間の鑑定留置で事件当時の精神状態を調べた結果、刑事責任能力を問えると判断した。山上被告は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への恨みから事件を起こしたとされ、今後の公判では動機の解明が焦点となる。

 起訴状などによると、被告は昨年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の路上で、銃身が二つある手製のパイプ銃で、金属製弾丸を至近距離から2回にわたってそれぞれ数発発射し、安倍氏の左上腕などに命中させ、失血によって殺害したなどとしている。地検は認否を明らかにしていない。

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