伝説のハードロックバンド「紫」のジョージ紫 舞台挨拶に登場
1970年代に沖縄発で全国区の人気を博したハードロックバンド「紫」のドキュメンタリー映画「紫~MURASAKI~」の公開記念舞台あいさつが14日、東京・テアトル新宿で行われ、リーダーのジョージ紫とメンバーのクリス、元ヤング・ギター編集長の山本隆士氏が参加。ニューアルバムを制作中で、月内にも劇中で使用された新曲が配信されることが明かされた。
ジョージは「日比谷野音でファー・イースト・ファミリー・バンド、カルメン・マキ&OZ、金子マリ&バックスバニーとかいろんなバンドと一緒になってロックフェスに出ていたし、その後、単独で紫のコンサートを(東京、大阪などで)やるようになりました」「デビューした時、沖縄の次に北海道で売れて、東京より。札幌厚生年金会館で2回コンサートをして、満席でした。いい思い出が残っています」と、デビュー当時を回想。
「ハモンドオルガンを弾いていて鍵盤が割れて、(指が)血だらけになって。しょうがないからお客さんに投げた」といった武勇伝も語られた。
2007年から参加しているクリスに対しては「昔の紫は(楽曲制作が)自分の肩にかかっていたのが、(今は)クリスがいるので楽です」「本当によく紫のメンバーをまとめてくれている。彼の言うことはメンバーが必ず聞く」と頼もしげ。「紫のロックスピリッツを未来につなげていくのがクリスです」と託していた。
そのクリスは「俺、紫に入るって言ってないんですよ。『ライブは弾くね』から15年続いているっていう…やめさせてくれないんですよ」と打ち明け話。「アルバム制作中なんですけど。(新曲は)早ければ今月末くらいに配信されると思います」と、新作の準備が進んでいることも明かした。
また、デビュー当時から紫を見守ってきた山本氏は「日本のロック史に残る紫、見なければ損するよ。皆、生きていけない!」と呼びかけていた。