高橋幸宏さん死去 いきつけのコーヒー店オーナーが語る「釣り人・高橋さん」

 イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)やサディスティック・ミカ・バンドのメンバーとして世界的な名声を集めたドラマーでシンガー・ソングライターの高橋幸宏(たかはし・ゆきひろ)さんが11日午前5時59分、脳腫瘍により併発した誤嚥性肺炎により死去したことが15日、分かった。70歳。東京都出身。葬儀は家族葬として行われた。

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 高橋幸宏さんが行きつけにしていたコーヒーハウス「SHAKER」のオーナー、黒澤一進さんが15日、中軽井沢の同店で、釣り人としての素顔を述懐した。高橋さんが軽井沢に土地を探していた十数年前に知人を介して知り合い、以降、釣り仲間として多くの時間を共有してきた。

 釣り好きの高橋さんは軽井沢でフライフィッシングに親しんだ。「無邪気でニコニコしながら釣りをされていて、いつも最後まで振っているのが高橋さんでした。川で他の釣り人がいると話しかけたり、芸能人ぶったところはひとつもない方でした」。SNSにフランクにコメントするため、知人から「本物の高橋さん?」とよく聞かれたという。

 釣り雑誌の取材に同行すると、“川の主”ともいえる40センチのイワナを釣り上げ「やっぱり持ってる方なんだなと驚きました。何年やっても釣れない大きさです」と振り返る。脳腫瘍手術のリハビリ時には釣り仲間3人のサポートを受けながら釣りに出かけたほど、釣りを愛していた。

 今月12日、高橋さんの妻の喜代美さんから悲報を知らされた。弔問に訪れると、高橋さんはベッドで眠るように横になっていた。「安らかな表情でした。最後までかっこよかった」。これからもっともっと、軽井沢を楽しむはずだった。

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