水道橋博士氏 参院議員辞職 病状改善も決断 れいわ山本代表 残り任期“ローテ制”示唆

 昨年の8月3日に初登院した、れいわ新選組・水道橋博士氏
 水道橋博士参院議員の議員辞職を発表するれいわ新選組の山本太郎代表
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 れいわ新選組の水道橋博士参院議員(60)が16日、辞職した。同党の山本太郎代表(48)がこの日、都内で記者会見を開き、「れいわ新選組の参院議員水道橋博士氏が本日、議員辞職いたしました。本日午前9時半に辞職届を出されました」と明らかにしたもの。博士氏は昨年7月の参院選で初当選したが、同11月1日にうつ病を公表、休職していた。

 山本代表によると、博士氏からはこれまでにも「複数回、強く辞職したい旨を伝えられてきた」が、党側として、博士氏の心身状態が不調の時の決断は避けた方がいいのではないかという医師の助言もあり、決断をしてこなかったという。

 博士氏は当選させてもらったにもかかわらず、活動ができない焦りや申し訳なさが「どんどん強まっていった」といい、主治医に判断を仰いで「本人が判断できる状況」であることから、「博士が今、一番望む形として辞職を受け入れた」と説明した。医師によると、病状は改善しているという。

 博士氏の今後について、山本代表は「才能、知見、見識をお持ちの方。今後ともれいわ新選組の党の仕事をしてもらいたいとお願いしている。どのくらいお任せできるかに関しては、体調、症状を見て決めたい。話し合っていきたい」とした。

 辞職に関し「心ない報道、SNSでの誹謗(ひぼう)中傷が発生してしまうことも想定」しているとし、「精神的不調の人間に対し、心ない報道、誹謗中傷は命を奪う可能性もある」と指摘。「博士を守るためにも報道やSNS、目に余る状況はないか、常時チェックをし、行きすぎたものは専門家に依頼し、情報開示など、行きすぎた報道にも毅然(きぜん)とした態度を取っていく」と述べた。

 また、残り約5年半の任期については「残してくれた議席を有効に活用していく」とし、“ローテーション制”を導入する考えを示した。昨年の参院選全国比例で次点だった大島九州男氏が最初に繰り上げ当選し、その後、得票数の多かった順に長谷川羽衣氏、辻恵氏、蓮池透氏、依田花蓮氏が務める。1年ほどで議員辞職と繰り上げを繰り返すという。

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