れいわ新選組、参院ローテ制に批判殺到 自民世耕氏「憲法の趣旨に合致しない」
れいわの山本太郎代表が16日に参院議員の水道橋博士氏の辞職に伴い、残り任期を昨年の参院選比例代表で落選した5人に交代で務めさせる「ローテーション制度」導入構想を表明したことについて、与野党から17日、批判や疑問の声が相次いだ。
自民党の世耕弘成参院幹事長は記者会見で、憲法が参院議員の任期を6年と定めていることを踏まえ「憲法の趣旨に合致しない」と指摘し、「参院議員は腰を据えて仕事に取り組むことが求められている」と強調。公明党の山口那津男代表も「参院議員は長期的な視野で実績をつくることが期待されている。わが党は行わない」と明言した。
立憲民主党の岡田克也幹事長は、繰り上げ当選は例外的措置だとして「毎年1人という方法は決して良いことでない」と語った。国民民主党の玉木雄一郎代表は「法的には許されているが、制度として予定されているとは言い難い」と疑問視した。
また、1990年代に放送されたテレビ東京の伝説的番組「浅草橋ヤング洋品店」で、博士氏と共演していたミュージシャンの近田春夫は17日までにツイッターを投稿。「残りの任期を5人のローテーションでというやり口は、要するに“脱法”よね。博士、これに納得してるのかなぁ?」とツイート。山本代表のぶち上げた前例のない構想は、政界内外で理解されるに至っていないようだ。