「世界一美しい女性」ジーナ・ロロブリジーダさん死去 95歳 イタリアの女優
1950年代、世界的に活躍したイタリアの女優ジーナ・ロロブリジーダさんが、16日にローマで死去した。95歳。伊メディアなどが伝えた。出演作のタイトルにちなんで「世界一美しい女性」とも呼ばれた。
27年7月4日、中部ラツィオ州生まれ。愛称は「ロロ」。抜群の美貌とプロポーションで人気を博し、伝説的な美男スター、ジェラール・フィリップ主演の仏映画「花咲ける騎士道」や「夜ごとの美女」(いずれも52年)などで国際的な評価を受けた。代表作に「パンと恋と夢」(53年)、エスメラルダ役を演じた「ノートルダムのせむし男」(56年)などがある。
ハリウッドにも進出し、「悪魔をやっつけろ」(53年)でハンフリー・ボガート、「空中ぶらんこ」(56年)でバート・ランカスターとトニー・カーチス、「戦雲」(59年)でフランク・シナトラとスティーヴ・マックィーンら、多くのスーパースターと共演した。
50年代最高の人気プロレスラー、バディ・ロジャースとの恋のうわさもあった。後年は写真家や彫刻家としても活躍。99年6月の欧州議会選挙に立候補したが落選し、昨年9月の伊総選挙では上院議員に立候補したが、またも落選した。