NHK総局長 「どうする家康」のCG乗馬シーンに理解求める「今は過程」
NHKメディア総局長会見が18日、東京・渋谷の同局で行われた。林理恵メディア総局長(59)は8日にスタートした大河ドラマ「どうする家康」にも言及。ネット上で賛否がわかれているCG技術を駆使した乗馬シーンについて、理解を求めた。
初回は世帯視聴率15・4%、第2話(15日)は15・3%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。林総局長は「順調な滑り出しでホッとしている。これまでと全く違った家康像を全面に打ち出していただく。松本潤さんには、アウトコースギリギリですごく面白い演技をしてくれるのではないかと期待している」と力を込めた。
また、最新のCG技術を駆使した乗馬シーンなどに対し、ネット界隈で「違和感がある」との声が広がっているが、それについても説明した。
「バーチャルプロダクション」という最新技術を導入しており、「時代劇を撮影するロケーションについては年々、条件が厳しくなっている。ロケ自体、屋外と言うことで天候に左右される。撮ったときに、当時だったらないはずの建物が映り込んでいたり、当時いないはずの鳥の声が聞こえたりとかもある」と林総局長。「天候に左右されて、1日に取れる時間もすごく短かったり、制限ができるなかでどうしたら持続可能な時代劇の撮影方法を開発できるのかと取り組んでいるのが、バーチャルプロダクション」と解説した。
これらを踏まえ、「これから先も時代劇を楽しんでいただけるためにも、いろいろなことに取り組んでいます。ご覧になったときに今の段階で違和感があったとしても、この先、技術の開発に伴っていろいろなことが可能になってくる。今はその過程ということで、こういうものなのね、と楽しんでほしい」と理解を求めていた。