デヴィッド・クロスビーさん死去、81歳 1960~70年代のロック界けん引
米バンド「ザ・バーズ」、「クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング」のメンバーとして1960~70年代のロック界ををけん引したデヴィッド・クロスビーさんが死去したことが20日、分かった。複数の米メディアが報じた。81歳。ロサンゼルス出身。
64年にジム(ロジャー)・マッギンらとジェット・セットを結成し、ビーフィーターズと改名してデビューした。同年、バーズに発展し、65年のデビューシングル「ミスター・タンブリン・マン」が全米1位を獲得。フォーク・ロックのブームを巻き起こした。クロスビーさんがバーズで作った代表曲に「燃えつくせ」がある。
67年にはモンタレー・ポップ・フェスティバルに出演。同年に脱退後、68年にスティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュとスーパーグループ「クロスビー、スティルス&ナッシュ」(CS&N)を結成。69年にニール・ヤングも加わってCSN&Yとなり、ウッドストックに出演した。全米1位に輝いた70年のアルバム「デジャ・ヴ」はロック史上に残る名盤となる。
また、68年にはジョニ・ミッチェルのデビューアルバムをプロデュース。71年にはソロデビューアルバム「イフ・アイ・クッド・オンリー・リメンバー・マイ・ネーム」を発表した。73年にはオリジナルメンバーでバーズを再結成した。
91年と97年にバーズとCSN&Yでロックの殿堂入り。2019年にはドキュメンタリー映画「デヴィッド・クロスビー:リメンバーマイネーム」が公開された。21年には最後のオリジナルアルバムとなった「フォー・フリー」を発表。昨年、ライブアルバム「ライブ・アット・ザ・キャピトル・シアター」を発表していた。