あのねのね 10年ぶりコンサート TikTokバズった「ネコニャンキャップ」に行列
フォークデュオ「あのねのね」の清水国明(72)と原田伸郎(71)が22日、母校・京都産業大学で「50周年コンサートのためのリハビリライブ」を行った。
在学中の1971年に結成し、同大学での公演は卒業後初めて。デビュー曲「赤とんぼの唄」や「青春旅情」など17曲で会場に集まった同窓生ら約500人を魅了し、年内に約10カ所で開催予定(6月24日、京都・先斗町歌舞練場など)の全国ツアーに弾みを付けた。
コンサートはデビュー40周年時以来の10年ぶり。人気曲「つくばねの唄」の歌唱前には、原田が「今日はリハビリということでえげつない曲もやって、だめだったら次からやめときます」と笑いを誘って会場を盛り上げた。
近年、TikTokでバズり、再び脚光を浴びた「ネコ、ニャンニャンニャン」では、清水が復刻版の“ネコニャンキャップ”をかぶり演奏。観客も振付をまねして踊り、幼い子どもの笑い声が響いた。キャップは会場内で販売され、購入して清水と原田のサインをもらおうとする客で行列ができた。
公演後の取材会では原田が「ネコニャンがバズって50周年に向けて背中を押された」と感謝。知人の孫が歌っていたと再ブレークを喜んだ。
漫談風の歌詞が特徴のひとつだが、デビューして間もない頃は客席からオチを先に言われてしまうことがあったという。現在は2人を知らない世代も出てきた。「有名になってくると、みんな知っていて面白くて当たり前になってくるから、誰も知らない時期にならないかなと思っていたらその通りになりました」と清水。「懐かしいというのと、初めて聞いておもろいやないかという違った反応がある。これからまたやっていけるマーケットがあるなと」と展望を語った。