俳優・窪塚洋介が２４日、都内で行われた主演映画「Ｓｉｎ　Ｃｌｏｃｋ」の公開直前イベントに、牧賢治監督と登壇した。

　自身にとって１８年ぶりとなる邦画長編単独主演作。窪塚は「本日は大寒波の中、ベッドから起きるの、お嫌だったでしょうに、こんなにもたくさんのマスコミの方に来ていただいて、トイレで少し泣きました」と軽妙にあいさつした。

　どん底の人生を生きるタクシードライバーたちが一発逆転を狙う、予測不能の犯罪活劇。窪塚は、サラリーマンからドロップアウトしてタクシードライバーとなった主人公・高木シンジを演じている。「１８年ぶりということで、今まで何やってたんだろうなあって。仕事してたんですけどね」と自虐しつつ、脚本は「事務所の方に監督から直接オファーがあって、監督の人となりとか受賞歴も何も知らずに純粋に脚本を読んで、ドキドキワクワクすんなーって読み始めて、最後そうなるんかいッ！って言うオチも含めて一緒にやってみたいなと。快諾方向でお返事した」と今作に挑んだ経緯を明かした。

　物語にちなみ「想定外の偶然」について問われると、「まさにきょう、長男の愛流が出演する新作映画『少女は卒業しない』のイベントが夕方にある。何か小さなというか大きなというかシンクロニシティだなと」と、俳優・モデルとして活躍する愛息の窪塚愛流について言及。「この間、親子で雑誌の表紙の撮影をしたけど、久々に話して、成長してんじゃんって」と父親の顔をのぞかせた。

　また、どん底から這い上がった経験を問われると、「某マンションから某落っこちてしまって、その瞬間が一番絶望的だった。地味ーに復活していって、わりと復活！とかじゃなかったので、その過程での感情だったり」と、２００４年に自宅マンション９階から転落した事故についても自虐気味に述懐。

　イベントの最後はサプライズプレゼントとして、３億相当のタクシークーポンが贈られ、「メルカリか何かで売っていいですか？」とジョークを飛ばしつつ、牧監督と１億５０００万ずつ“山分け”し「大阪までタクシーで帰っちゃうかも」と話していた。