NYパンクの伝説的バンドで活躍 トム・ヴァーレインさん死去 73歳
1970年代に一大ムーブメントとなったニューヨーク・パンクを代表するバンド「テレヴィジョン」を率いたトム・ヴァーレインさんが28日、73歳で死去したことが29日、分かった。複数の米英メディアが報じた。それらによれば、元恋人で50年以上の親交があるシンガー・ソングライター、パティ・スミスの娘ジェシー・パリス・スミスが発表した。短い闘病を経て、ニューヨークで安らかに亡くなったという。
ニュージャージー州出身。芸名は仏詩人ヴェルレーヌから取られた。73年にテレヴィジョンを結成し、ボーカル、ギター、ソングライティングを担当。77年にデビューアルバムにして歴史的名盤「マーキー・ムーン」を発表した。詩的な歌詞、ヴァーレインさんのギターを軸にした張り詰めたサウンドで高く評価され、後続に大きな影響をおよぼした。
バンドは78年に解散したが、92年に再結成。初来日公演も実現した。パティ・スミスのバンドのギタリストも務めており、スミスはSNSで若き日の2ショットを添えて「これは何でも可能に思えた頃。さよならトム」とつづった。