TREASURE、涙の完走「おおきに~」 韓国アーティスト初来日ツアーで史上最多29万人動員
韓国の男性10人組グループ・TREASUREが29日、大阪・京セラドームで、8都市26公演を巡る初来日ツアーの最終公演を行った。昨年11月からスタートしたツアーは計29万人を動員し、韓国アーティストの初来日ツアーでは史上最多動員数を記録。28、29日はグループ初のドーム公演で計8万人を動員した。この日の開演前にはデイリースポーツなどの取材に応じ、偉業達成の喜びや初ドームの手応えを熱く語った。
客席からひしひしと伝わる愛に、メンバー全員が感極まった。
TREASUREはBIGBANG、BLACKPINKら世界的アーティストが所属する韓国の大手芸能事務所・YGの4年ぶりのアーティストとして2020年8月に本国デビュー。同年の新人賞を総なめにし、翌21年3月に日本デビューを果たした。
開演前、ジフン(22)は「良い締めくくりができるとワクワク」と最終日を迎えた心境を告白。先輩を超える記録を打ち立て、ジュンギュ(22)は「座席を埋められるか心配していた。愛してくださる皆さんのおかげ。ペンライトを見て感動した」と笑顔を見せた。
初のドーム公演で、日本出身メンバーは大喜び。兵庫出身のヨシ(22)は「小学6年の時に京セラでBIGBANGさんのコンサートを見て衝撃を受けて『こうなりたい』と思った。そんな思い入れのある場所でコンサートできて夢みたい」と感激しきりだった。
3時間のステージでは、人気曲「JIKJIN」や新曲「Here I Stand」など全29曲を披露。超満員の客席へ向けて、地声かつ大阪弁で「ホンマおおきに~!」と感謝を絶叫し、アリーナの外周をトロッコで巡って、トゥメ(ファンの総称)の愛を近くで感じた。
ラストではメンバー全員が大号泣。会場に家族が駆けつけたハルト(18)は「お母さん、お父さん、妹ちゃん。俺ドームに立ってる…」、大阪出身で“地元凱旋(がいせん)”したアサヒ(21)も「毎日毎日が幸せ。良い姿で戻ってこられるようにめっちゃ頑張ります」と、流した涙に誓っていた。