戸次重幸「自分ってどんなヤツ?作ることが好き」 4月上演「幾つの大罪-」で脚本・演出・出演
俳優の戸次重幸(49)が、所属する演劇ユニット「TEAM NACS」のソロプロジェクト「5D2-FIVE DIMENSIONS 2」で、作・演出・出演の舞台「幾つの大罪~How Many sins are there?~」(4月15~23日、東京・EXシアター六本木。同28~30日、大阪・森ノ宮ピロティホール。5月5~7日、札幌・カナモトホール)を手がけることが29日、分かった。戸次はデイリースポーツに、本作への思いを明かした。
脚本から演出まで舞台上の全てを手がける戸次は「すごく簡単に言ってしまえば、死刑囚たちの話です」と概要を語った。
編集長から「互いの犯罪について討論させ、殺人者ならではの発想を元に記事を書け」と命を受けたゴシップ編集者と、集められた6人の死刑囚によって繰り広げられる物語。
着想は戸次がはるか昔に札幌の小さな映画館で見た作品のワンシーンからで「僕にとってはすごく印象的なシーンで。全く違う話になっているんですが、そのワンシーンを再現したくて話を作りました」と打ち明ける。
俳優が本業ながら、脚本も書けば演出もする。役割は多岐にわたるが「この歳になって、自分ってどんなヤツなんだろうって思った時に、作ることが好きなんだって。そのうちの一環です」。現場では、責任者として他の出演者にストレスを与えないことを第一に考えているという。
「作ることが好き」は私生活にもにじみ出る。妻で女優の市川由衣(36)と2男を育てる日々。家事全般は得意だったが、コロナ禍で在宅時間が長くなり、「もともと好きだった」という料理にことさらハマった。
「コロナ期間で目覚めたのが揚げ物。ありとあらゆる揚げ物に挑戦して、ついには最近ポテトチップスまで自分で作るようになっちゃった」。日々の時間を過ごす子供たちに振る舞うのがきっかけだったが、凝り性な性格から「今日ポテチ食べないの!?食べるでしょって」と、情熱が爆発しているという。
実生活で父となり「思い返して見ると、子供がいない時にいただいて演じた父親役は、今見返したら全然なってないなって思うと思います。それぐらい芝居には影響しています」と明かした戸次。表現の幅が広くなるソロ活動からも、目が離せない。
◆戸次重幸(とつぎ・しげゆき)1973年11月7日生まれ、札幌市出身。演劇ユニット「TEAM NACS」メンバー。コミカルからシリアスまで演技は幅広く、映画、テレビ、舞台などで活躍。今クールはフジテレビ系ドラマ「スタンドUPスタート」に出演中。NHK総合「SONGS」のナレーターも担当している。2015年に女優の市川由衣と結婚。身長173センチ。血液型O。