鄭義信氏 故崔洋一監督は「うるさいおじさんだったけど、兄のような人」

 シェイクスピアの「ベニスの商人」を全編関西弁の音楽劇に仕立てた異色の舞台「歌うシャイロック」が9日、京都・南座で開幕する。日本アカデミー賞最優秀脚本賞と岸田国士戯曲賞を受賞している映画、演劇のトップランナーで作・演出の鄭義信氏(65)と、ヒロインの1人ポーシャ役を演じる元宝塚歌劇団月組トップスターで女優、歌手の真琴つばさ(58)が語り合った。

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 鄭氏は映画「月はどっちに出ている」などで名コンビを組んできた崔洋一監督を、昨年11月に失った。「死ぬ1カ月前も呼ばれて『来年こんなことやりたいんだよ義信』とかすごく言ってて、『じゃあやりましょうよ』って言ったから…」と号泣。「うるさいおじさんだったけど、兄のような人」だった崔さんは「常に自分の最高傑作はネクストワンだ、それが自分の代表作だ」と言っていたと回想。「僕も一本一本、いいものを作っていきたい」と誓っていた。

 ◆あらすじ ユダヤ人の金貸しシャイロック(岸谷五朗)は冷酷な取り立て故に町の嫌われ者。一人娘ジェシカ(中村ゆり)は父の金を持ち出してロレンゾー(和田正人)と駆け落ちをはかる。パッサーニオ(岡田義徳)はポーシャ(真琴つばさ)との恋の成就のためアントーニオ(渡部豪太)に金の融通を頼む。アントーニオはシャイロックから肉1ポンドを担保に借金するが、所有する全商船が難破。借金が返せなくなり、裁判で負ければ肉1ポンドを切り取られてしまう。裁判の行方とシャイロック父娘の運命やいかに…。

 【日程】2月9~21日=京都・南座、同25~27日=福岡・博多座、3月16~26日=東京・サンシャイン劇場

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