宝塚歌劇団雪組のトップスター彩風咲奈が２人目の相手役として新トップ娘役・夢白あやを迎え６日、名古屋・御園座で新コンビお披露目公演「ＢＯＮＮＩＥ＆ＣＬＹＤＥ」の初日の幕が開けた。彩風は「心に響き、心躍る瞬間を沢山感じられるよう千秋楽まで務めていきます」と完走を誓った。

　伝説のギャング、ボニー＆クライドのカップルを描いたミュージカルで、ドラマティックな音楽にのせて描き上げた作品。初日が無事に終わり、客席の興奮も収まらないなか、副組長の透真かずきが車が重要なカギを握る作品にかけて、「舞台上の運転もお手のもの。名ドライバー彩風からごあいさついたします」と紹介した。

　彩風は「皆さまにこうして元気にお会い出来たことに感謝します」と笑顔。「作品の持つパワーのお稽古場から、最初は圧倒され、楽曲に心躍り、もがき、苦しみながら役になりきりました」と稽古場の様子を明かした。それだけに「今日、こうして全く違う景色がみえました。お客さまとどこまでいけるか、ワクワクドキドキしています」と深々と頭を下げた。

　カーテンコールでは「２階も近い。２階の奥まで見えます！」とほぐれた様子。「名古屋はよいところですね。うなぎ食べて、元気に千秋楽まで頑張りたいです」とちゃめっ気たっぷりな笑顔を見せた。

　また客席に姿を見せた原作ミュージカルの脚本を手掛けたイヴァン・メンチェル氏も観劇。熱い拍手を送っていた。

　３月１日まで。