中村又五郎 吉右衛門さんが一番好きだった大蔵卿挑戦「少しでも近づけるように努力精進」

 歌舞伎俳優の中村又五郎が8日、都内で行われた国立劇場3月公演「一條大蔵譚」「五條橋」(3~27日)取材会に、中村魁春、中村歌昇、中村種之助とともに出席した。

 「歌舞伎名作入門」と銘打った本公演で、「一條大蔵譚」は源平合戦の激動の時代を生き抜く一條大蔵卿と妻常盤御前を描く。上演が極めてまれな「曲舞」という、大蔵卿がほうけたように舞いながら悪人を翻弄(ほんろう)する姿も見どころのひとつ。初役で本役を勤める又五郎は「初代、二代目中村吉右衛門が一番好きだった狂言と聞いていて、本当にありがたく思っております。少しでも吉右衛門の兄さんに近づけるように、努力精進をしなくてはいけない」と意気込んだ。

 本役について吉右衛門さんから直接指導を受けてはいないが、「(息子の)歌昇、種之助が勉強させていただいた時にご一緒して、稽古をつけていただくのを見ていた記憶があります。そのときの記憶を思い出しながら勤められたらと思っています。おっしゃっていたのは『品を大事にしなくてはいけないお役』だと」と語った。

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