ビートたけし、お笑い界の“コンプラ支配”に苦言「スッカラカンの不毛地帯」

 笑顔を見せる(左から)ビートたけし、ハンジロウのたーにー、しゅうごパーク(撮影・棚橋慶太)
 記念写真に納まる(左から)ナイツの塙宣之と土屋伸之、ビートたけし、ハンジロウのたーにーとしゅうごパーク、高田文夫=東京・東洋館(撮影・棚橋慶太)
 ネタを披露するハンジロウ=東京・東洋館(撮影・棚橋慶太)
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 タレントのビートたけし(76)が認めた若手芸人を決める大会「第5回ビートたけし杯『お笑い日本一』」が8日、東京・浅草の東洋館で開催され、決勝進出した8組の中からマセキ芸能社所属のコンビ・ハンジロウがグランプリに輝き、賞金30万円を獲得した。

 過去2年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、たけしは別会場で審査していたが、今年は3年ぶりに会場入り。客席で審査員を務めた放送作家の高田文夫氏(74)、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之(44)、土屋伸之(44)とともに、舞台袖から目を光らせた。

 たけしは舞台上で出演の全8組それぞれにネタを講評し、アドバイスも送るという親身な対応も。さらに、優勝したハンジロウには「地上波で、コンプライアンスの問題で、好きなことが言えない時代にお笑いを目指してる人は、つらいだろうなと思うんですが、これだけ腕があってネタもある。頑張って一番つらい時代を乗り越えて。いずれブームが来るから」と激励した。

 お笑いへの熱い思いはとどまることを知らず、「今はネタを蒔いて刈り取っちゃった、スッカラカンの不毛地帯みたいなところがあって、芸人がみんな化学薬品で芽を出したみたいに見えて、有機農法のすごさが感じられない」と、コンプライアンスに支配されたお笑い界に苦言も。「そろそろ、バイオの時代じゃないけど、有機の時代が良いという雰囲気が出てきたんで、これからブームが起きて、新しいネタと新しいお笑いのスタイルができあがれば。不毛の時代は終わりつつあるなという気がします」と、今後への希望も口にした。

 また、自身を育んだ浅草を中心とした関東の笑いの“復権”にも期待。「関西に押されて、東京に住んでるくせに関西弁のバカ野郎がいて…。落語なんかは関西に負けてないけど、お笑いは関西に押されてて、関東弁の良さもなくなって、関東のヤツが『メッチャ』とか。なんだ『メッチャ』って。腹立つから、みんなもっとパワーを持ってやってほしい」と言葉に力を込めた。

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