たけし お笑い界の“コンプラ支配”に苦言 「スッカラカンの不毛地帯」「東京に住んでるくせに関西弁のバカ野郎」

 笑顔を見せる(左から)ビートたけし、ハンジロウのたーにー、しゅうごパーク(撮影・棚橋慶太)
 記念写真に納まる(左から)ナイツの塙宣之と土屋伸之、ビートたけし、ハンジロウのたーにーとしゅうごパーク、高田文夫=東京・東洋館(撮影・棚橋慶太)
 ネタを披露するハンジロウ=東京・東洋館(撮影・棚橋慶太)
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 タレントのビートたけし(76)が認めた若手芸人を決める大会「第5回ビートたけし杯『お笑い日本一』」が8日、東京・浅草の東洋館で開催された。過去2年はコロナ禍のためたけしは別会場で審査したが、今年は3年ぶりに会場入り。審査員を務めた放送作家の高田文夫氏(74)、お笑いコンビ・ナイツとともに、舞台袖から目を光らせた。

 たけしは表彰式で、優勝したコンビ・ハンジロウへ向けた賞状を読む際「フィリピンにて、ルフィより」と“毒ガス”たっぷりの時事ネタを展開した。一方で、出演した全8組それぞれにネタを講評し、アドバイスを送る親身さも。ハンジロウには「コンプライアンスの問題で、好きなことが言えない時代に、お笑いを目指してる人はつらいだろうと思うんですが、腕があってネタもある。頑張って一番つらい時代を乗り越えて」と激励した。

 熱い思いはとどまることを知らず、「今はネタをまいて刈り取っちゃった、スッカラカンの不毛地帯みたい。芸人がみんな化学薬品で芽を出したみたいに見えて、有機農法のすごさが感じられない」と、コンプライアンスに支配されたお笑い界に苦言も。「そろそろ有機の時代が良いという雰囲気が出てきたんで、不毛の時代は終わりつつあるな」と希望も口にした。

 また、自身を育んだ浅草を中心とした関東の笑いの“復権”にも期待。「関西に押されて、東京に住んでるくせに関西弁のバカ野郎がいて…。腹立つから、皆もっとパワーを持ってやってほしい」と言葉に力を込めた。

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