坂ノ上茜 “町中華娘”のロケ愛が止まらない 店事前チェック「絶対これを頼もう!前日からたくらんでいる」
女優の坂ノ上茜(27)が、充実期を迎えている。公開中の主演映画「ぬけろ、メビウス!!」では、雇い止めを受ける契約社員という現代を反映したキャラクターを好演。ヒロインを演じた映画「BAD CITY」も公開中だ。一方でBS-TBS「町中華で飲ろうぜ」(火曜、後10・00)では“町中華の伝道師”、“町中華娘”として親しみやすい顔も見せている坂ノ上が、27歳の素顔や今後の目標を明かした。
テレビ画面の中に飛び込むのは、必然だったかもしれない。「曜日感覚もテレビ番組で覚えているくらいテレビ好きの子供で、見ていくうちにテレビでお仕事をされている人ってどんな感じなのかな、楽しそうだなと」。
09年、現所属事務所のオーディションでキャリアが始まった。女優デビュー作「ウルトラマンX」では新体操で培った柔軟性から、後方に振り上げたかかとで前方の相手の顔面を蹴る「スコーピオンキック」を披露。スタントマンでもある坂本浩一監督に絶賛され「自分の武器になるなと」。プロフィルにも特技と記されている。
転機は17年から約4年半務めたTBS系「王様のブランチ」のリポーターだと明かす。「初めてお芝居ではない形でメディアに出ましたが、本当にノビノビやらせてもらった。『いろいろ言ってもいいんだ』って思えた。もう一つの自分を見つけられた時には、この仕事をしていてもちょっと楽になれた気がしました」と、しみじみと振り返った。
今や女優業だけではなく、バラエティーにも活躍を広げる。熊本出身で「お酒が好き」と公言。「町中華で飲ろうぜ」では「スケジュールが送られてくると、どんな店かネットで調べて、早くロケしたい~ってなります。絶対これは頼もう!とか、前日からたくらんでいるんです」と笑う。ロケした店を愛し過ぎて「(撮影後)3~4日してプライベートで足を運んだり、ロケ中に『放送するのやめませんか?』って言ってみたり」と、自然体で楽しんでいる。
そんな中で心がけているのは「1人ではできない仕事なので、まわりの人を大切にする。まわりが居心地よい空間にするということ」だという。
チャレンジしたい仕事としては「大河や時代劇といった和服の仕事」を挙げ「日本に生まれたからには着物や和服をシャキッと着られる大人になりたい。役でもそういう時代を勉強して演じられたらいいな」と熱望。
「やりたいことや好きなことは、これからも口に出していきたい。自分が前のめりになれる仕事を、その時のチームで丁寧に作っていくことを続けていきたい」と、有言実行で未来を切り開く。
◆坂ノ上茜(さかのうえ・あかね)1995年12月5日生まれ、熊本県出身。「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」で俳優・ルックス部門賞。15年、テレビ東京系「ウルトラマンX」のヒロイン・山瀬アスナ役で女優デビュー。17年からTBS系「王様のブランチ」のリポーターを約4年半担当。21年、初写真集「あかねいろ」刊行。特技は新体操、バトントワリングなど。身長163センチ。血液型O。