ウクライナ最大の外国人部隊に日本人3人が参加 司令官 日本人兵は「勇敢で規律ある」
ウクライナ最大の外国人部隊「ジョージア(グルジア)部隊」のマムカ・マムラシュビリ司令官(44)が15日までに共同通信の取材に応じ、部隊に日本人3人が参加していることを明らかにした。激戦地の東部ドネツク州バフムトの戦況について「ロシア軍の攻勢が続き、厳しい状況だ。守るにはより多くの兵力がいる」と指摘した。一方で陥落はしないとの見方を示した。
12日にバフムトから帰還し、首都キーウ(キエフ)で取材に応じたマムラシュビリ氏によると、ジョージア部隊は2014年に始まったウクライナ東部紛争から戦線に参加。現在は約1800人で昨年2月のロシア侵攻時よりも増えたという。7割がジョージア人、3割が米国や欧州、アジアなど33カ国からの出身者で構成される。
マムラシュビリ氏は「基本的に軍経験者のみ採用する。ロシアと戦うのがわれわれの最も重要な原則だ」と話す。ジョージア部隊以外にも外国人部隊があるという。
ジョージア部隊の運用は全体で作戦行動するのではなく、技能の高い12~20人の小隊が約30あり、各地のウクライナ軍旅団に組み込まれている。
小隊は最前線での偵察や強襲など危険な任務に当たり、日本人3人のうち2人が所属する。マムラシュビリ氏は日本人兵の印象について「勇敢で規律がある」と語った。
14年以降、ジョージア部隊には日本人がこれまで累計10人以上が参加、侵攻後も入れ替わりがあった。ロシアの侵攻後、日本人兵士の犠牲者はいないという。
バフムトの攻防について「ロシア軍は運用を改善したが、動員されたロシア兵の練度は低い」と言及。ウクライナ側の損耗の状況は明らかにしなかった。