難病ALS「ニャンちゅう」声優、動画で「声は失いました」進行「最終段階」一時呼吸停止も
NHK Eテレ「ニャンちゅう」シリーズのニャンちゅうの声などを担当していた声優・津久井教生が17日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、声を失ったことを明かした。津久井は19年10月に、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断されたことを公表。22年11月には、23年4月からニャンちゅうの声が羽多野渉へ交代することも伝えていた。
YouTubeでは「『絵空事計画』気管切開の手術をした報告の画像・緊急入院したためにたくさん心配をおかけしてしまいました。現在、声は失いましたが、自分で決めた道ですので笑顔で進んでいけたらと思います♪(^o^)」と題して動画を掲載。自らの声ではなく、機械の音声で状況を報告した。
動画では、病気が足から手に進行し「体幹や呼吸筋にまで」及んだと説明。22年年12月2日に、体調不良で緊急入院し、同月5日に「意識不明となり、一時呼吸が停止しました」とした。臨死体験もあったとし「12月9日に気管切開の手術を受けました。同時に声を失いました」と経緯を説明した。
のどを見せながら人工呼吸器を装着したこと、胃瘻を増設したことも報告。約1カ月半の入院生活したとした。「一気にALSの最終段階に来てしまった状況」とする一方で、「一体何ができるのかを模索していこうと思います。もちろん、自分でできることはほとんどないので、周囲のみなさんの介護の力をお借りしてのチャレンジです」と前向きにコメントした。「この状況での発信で、ALSの実情や介護生活や難病に罹患しているところをお届けして、知っていただければと思います」と意欲を見せた。
動画は3分33秒と短めだが、それでも「やはりこれを作るのには、パワーがいります。今、作っていて実感しています」と大きな労力が必要なことも伝えた。最後は「声は失いましたが、このような発信もできます。ゆっくりと前に進みたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」とコメントした。
津久井は今年2月11日のツイッターで外出したことも報告している。