オノ・ヨーコが90歳に 息子ショーンが願かけの木のサイト開設
ジョン・レノンの妻で前衛芸術家、音楽家のオノ・ヨーコが18日、90歳の誕生日を迎え、誕生日を祝してジョンとの間の息子ショーンがオンライン版のウィッシュ・ツリー(願かけの木)サイト「Wish Tree for Yoko Ono」を立ち上げた。
同サイトは、世界中の人々がオンラインで願い事を投稿し、ヨーコの栄誉をたたえつつ、森林を回復し、様々な生物の生息地を生み出し、地球規模で社会的にポジティブなインパクトを与えることで環境支援を行う団体「One Tree Planted」と協力し、実際に本物の木を世界各地に植樹する展開を行うもの。
ショーンは「9は母にとって、家族にとってとても特別な数字(ジョンの誕生日が10月9日。ジョンは『Revolution9』、全米9位の『#9 Dream』など曲名にも使用)なので、母の90歳の誕生日には何か特別なことをしなければと思ったんです。そこで私は、彼女が美術館やギャラリーで展開するウィッシュ・ツリーのヴァーチャル版を作りました。全世界の人々に、彼女のために願い事をして、彼女のために木を植える機会を提供したいと思ったのです。願い事をする。木を植える。ヨーコの誕生日を祝う。とてもシンプルなことです」と説明した。
ヨーコのオリジナル版のインスタレーション「ウィッシュ・ツリー」は1996年の開始で、平和への願いや夢、メッセージを短冊に願いごとを書いて枝に結びつけることができる観客参加型アート。35カ国以上に設置された200以上の「ウィッシュ・ツリー」から約200万件の願いが寄せられている。
既にリンゴ・スター、ジュリアン・レノン、エルトン・ジョンと配偶者デヴィッド・ファーニッシュ、リアム・ギャラガー、写真家アニー・リーボヴィッツなどが願いを投稿。ショーンは「願いをかけて木を植えましょう。できるだけたくさんの願い事が集まり、できるだけたくさんの木を植えることが私たちの目標です。ぜひ皆さんも広めてください」と述べている。
投稿された願い事はウェブサイト「Wish Tree for Yoko Ono」で公開される。