【山田美保子のミホコは見ていた!】目立つ若手演歌歌手のバラエティ進出

 若手演歌歌手のバラエティ番組出演が目立っている。筆頭は、「呼び出し先生タナカ」(フジテレビ系)や「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)、「ポツンと一軒家」(ABC・テレビ朝日系)、「プレバト!!」(MBS・TBS系)などで爪痕を残し続けている新浜レオンだろう。新浜は2世歌手。父の高城靖雄は、「伯方の塩」のイメージキャラクターを務めていたことから、新浜も“塩押し”で笑いをとっている。

 五木ひろし、野口五郎をはじめ、先輩歌手のコンサートや出演番組から共演相手として指名を受けることが多い新浜は、バラエティ番組のMCを務めるお笑い芸人らとの相性も抜群。Netflixで全世界配信されているアニメ「名探偵コナン 犯人の犯沢さん」のオープニング曲「捕まえて、今夜。」のダンスと歌唱はTikTokでバズったり、Spotifyのランキングでも存在感を表したりしている。YouTubeで公開されたMVでは翻訳機能を使った表示も開始されたり、新浜本人による「いろんな言語で歌ってみた。」という映像が配信されたりしている。これらは当然、バラエティ番組の視聴者層との親和性も高い。

 「プレバト!!」には、新浜と同じく「演歌第7世代」と呼ばれる二見颯一が得意の絵画(色鉛筆)で、いきなり特待生となり、「二刀流」をアピール。19日放送の「千鳥の鬼レンチャン」(フジテレビ系)では細川たかしの愛弟子で、歌・尺八・津軽三味線の「三刀流」歌手として話題の彩青(りゅうせい)が出演した。「演歌第7世代」の最年少であり、他のイケメン歌手とは異なる濃いめなキャラの彼を“バラエティ班”が見逃すはずもなく、千鳥や、かまいたちも総ツッコミしながら大歓迎。先日ついに10曲を歌いきった徳永ゆうきの後釜として、またオファーがあるに違いない。

 19日の「~鬼レンチャン」のエンディングには千鳥、かまいたち、ダイアンが4年ぶりに復活する「FNS27時間テレビ」のMCを務めることが発表された。徳永や彩青きっかけで他の若手演歌歌手の出演にも期待が高まる。

 同日、「NHKのど自慢」に出演し、大反響だった新浜のように、バラエティで名前と顔を売って、それを本業に持ち帰るのが若手演歌歌手の“パターン”となりつつあるようだ。

 昨年末で歌手活動を一旦休止した氷川きよしのデビュー時とは明らかに異なる売り方だが、氷川同様、全員本当に歌が上手い。「演歌第7世代」なる言葉が誕生して丸2年。今年こそ、若手演歌歌手の大旋風が訪れそうだ。

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