映画評論家・山根貞男さん、胃がんのため死去 83歳 映画関連の著書多数

 映画批評や映画史研究で長く活躍した映画評論家の山根貞男(やまね・さだお)さんが20日午後11時18分、胃がんのため横浜市の自宅で死去した。83歳。大阪府出身。葬儀は近親者で行う。喪主は妻瑞世(みずよ)さん。

 加藤泰監督らによる娯楽映画に光を当て、マキノ雅弘監督に山田宏一氏と聞き書きした「映画渡世」、深作欣二監督との「映画監督 深作欣二」など著書多数。86年からキネマ旬報に「日本映画時評」を長期連載した。

 21年には、20年以上かけて編集し邦画1万9500本を収録した「日本映画作品大事典」を刊行し、日本映画ペンクラブ賞を受賞。1月30日に新刊「映画を追え-フィルムコレクター歴訪の旅」を出版したばかりだった。

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