笑福亭笑瓶さん急死 早すぎる66歳 15年に救急搬送、再度発症 16日には収録の仕事も

 黄色い縁の眼鏡がトレードマークでバラエティー番組などで活躍したタレントの笑福亭笑瓶(しょうふくてい・しょうへい、本名渡士洋=とし・ひろし)さんが22日午前、急性大動脈解離のため死去した。66歳。大阪府出身。通夜は26日、葬儀・告別式は27日に東京・築地本願寺で取り行われる。喪主は妻・智子さん。80年に落語家・笑福亭鶴瓶に入門後、総合的なエンターテイナーとしてテレビ、ラジオなど多ジャンルで親しまれてきた。

 タレントとして俳優として、多彩な顔を見せ、お茶の間を魅了してきたエンターテイナーが突然、別れの時を迎えていた。

 笑瓶さんは21日、自宅で突然倒れ救急搬送。22日、搬送先の病院で家族が見守る中、息を引き取った。16日にはレギュラー出演中のBS-TBS「噂の!東京マガジン」(日曜、後1・00)の収録に参加しており、まさに急逝だった。

 笑瓶さんは、2015年12月に、千葉県内で、タレント仲間の神奈月とのゴルフ中に急性大動脈解離を発症。ドクターヘリで同県内の病院に緊急搬送されていた。復帰後に出演した「徹子の部屋」で「背中をパリパリっと割られるような激痛」と回想していたが、再度の発症で帰らぬ人となってしまった。

 鶴瓶に師事し、付人としてタレント修行をスタート。修行中にMBS「突然ガバチョ!」「ヤングタウン土曜日」のレギュラーに。87年に拠点を東京に移すと、日本テレビ「鶴ちゃんのプッツン5」に出演。アントン・ウィッキーさんのモノマネで人気が全国区となり、フジテレビ「ものまね王座決定戦」でのアニメ「魔法使いサリー」のよしこちゃんのモノマネもおなじみとなった。

 俳優としても、昨年放送のNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」にも出演。マルチな才能を直近まで発揮していた。「噂の-」は26日放送分が収録済みだが、追悼番組に差し替えられることが決定した。あまりにも早すぎる別れに、芸能界に深い悲しみが広がった。

 ◆笑福亭笑瓶(しょうふくてい・しょうへい、本名・渡士洋=とし・ひろし)1956年11月7日生まれ。大阪府出身。1980年に大阪芸術大を卒業後、笑福亭鶴瓶に入門。バラエティー番組「突然ガバチョ!」などに出演し、関西で活躍後、東京に進出。その際に所属事務所も松竹芸能から太田プロに移籍した。東京進出後も「ものまね王座決定戦」で披露したアニメ「魔法使いサリー」のキャラクター「よしこちゃん」の物まねなどで人気を呼び、俳優としても活躍した。

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