ウクライナ侵攻1年 停戦のめど見えず 両国とも強硬姿勢 戦闘激化も

 ロシアのウクライナ侵攻開始から24日で1年。第2次大戦後の欧州で最大の戦争を始めたプーチン、占領された領土の奪還を目指すウクライナのゼレンスキーの両大統領とも「勝利」に向け強硬姿勢を維持している。停戦のめどは立たず、ウクライナに武器供与する米欧とロシアの対立は深刻化。戦闘は一層激化する兆しも見える。

 ロシアは昨年動員した兵士多数を戦場に投入し、東部ドンバス地域で大規模攻勢に着手。プーチン氏は22日、モスクワでの大規模集会で「ロシアの歴史的転換点となる戦いだ」と強調、国民の結束を訴えた。

 ウクライナは昨秋以降、東部や南部で領土を奪還。ゼレンスキー氏は20日「今年は勝利の年」と断言。米欧から長距離砲や戦車の供与を取り付け、2014年にロシアに併合された南部クリミア半島を含む全領土奪還まで戦闘を続ける構えだ。

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