倍賞千恵子 史上最高齢81歳!主演女優賞 生涯現役「自分ができなくなるまで」

 東京映画記者会(デイリースポーツなどスポーツ紙在京7社で構成)が制定する「第65回ブルーリボン賞」の各賞が23日、決定した。主演男優賞は「TANG タング」、「ラーゲリより愛を込めて」で幅広い演技力を見せつけた嵐・二宮和也(39)が初受賞。倍賞千恵子(81)は「PLAN 75」で史上最高齢の主演女優賞に輝いた。恒例の授賞式は、コロナ禍で3年連続中止となった。

 75歳以上が自らの生死を選択できるという衝撃的な世界観に説得力をもたらせた倍賞が、史上最高齢で主演女優賞に輝いた。

 監督賞は新藤兼人さんが99歳で受賞しているが、俳優部門では01年に助演女優賞を獲得した奈良岡朋子の当時72歳を大幅に更新する最年長記録。「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」(75年公開)の助演女優賞以来、47年ぶりの受賞となった。

 前回の記憶はあいまい。「男はつらいよ」シリーズで兄妹を演じ続けた渥美清さんに思いをはせ「生きてたら『よかったな。大変だったろ』って何か買ってくれると思う。今、絶対に足の痛くならないブーツがほしい」と笑みがこぼれた。

 賞をもらうと、目の届かない場所にしまう。70年公開の映画「家族」で多くの賞を授かり、共演のクレイジーキャッツらが開いてくれたパーティーで助監督から贈られた言葉を守り続けている。

 「今日はいっぱい喜んで、なるべく早く忘れましょう」

 初心を胸にとどめ、どれだけキャリアを重ねても「キャメラの前に立てば、みんな同じ」と現場に向かう。「自分から湧いてくるもの、心が動くものがある限り、やっていこうと思っています。自分ができなくなるまで」。生涯現役を誓った。

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