東京映画記者会（デイリースポーツなどスポーツ紙在京７社で構成）が制定する「第６５回ブルーリボン賞」の各賞が２３日、決定した。主演男優賞は「ＴＡＮＧ　タング」、「ラーゲリより愛を込めて」で幅広い演技力を見せつけた嵐・二宮和也（３９）が初受賞。倍賞千恵子（８１）は「ＰＬＡＮ　７５」で史上最高齢の主演女優賞に輝いた。恒例の授賞式は、コロナ禍で３年連続中止となった。

　木村拓哉（５０）と工藤静香（５２）の次女・Ｋｏｋｉ，（２０）が映画デビュー作＆初主演作「牛首村」で新人賞。母の見守る中、インタビューに応じた日本中の視線を集めるサラブレッドは、初めて経験した演技の楽しさを無邪気に語った。

　受賞は母から告げられた。「うれしいです。チームの皆さまの顔を思い浮かべて少しうるうるしました」。姉でモデルのＣｏｃｏｍｉ（２１）含む家族３人から祝福され、「『おめでとう。一緒に作り上げたチームに感謝だね』と言ってくれました」と声を弾ませた。

　幼い頃から父の作品に触れ、女優業には「すごく強く憧れを持っていた」。演技初挑戦の日々は父に支えられた。台本には「Ｅｎｊｏｙ　ａｎｄ　ｄｏ　ｙｏｕｒ　ｂｅｓｔ」と父の直筆。演技の質問もぶつけた。家族４人で試写を見て、「父から『よく頑張ったね、やるね』って言ってもらいうれしかった」と振り返った。

　昨年は父の主演作「レジェンド＆バタフライ」の撮影現場を訪れ、初めて父の演技を目に焼き付けた。「自分も父みたいになりたいなって本当に心の底から思いました。自分の演じている姿で、誰かの心を動かせるような人になりたい」と目を輝かせた。

　現在は日英アイスランド合作映画の撮影中で、海外デビューが控える。「期待に応えられるように頑張りたい」と力を込めた。