上白石萌音 透け感美しい黒ドレスで登壇「演劇に携われる幸せ」 最優秀賞受賞で熱い思い
女優・上白石萌音が24日、都内で行われた「第30回読売演劇大賞 贈呈式」に出席し、最優秀女優賞の表彰を受けた。25歳での同賞受賞は最年少となる。
腕の部分がシースルーの透け感が美しい黒を基調としたシックなドレスで登壇した上白石は「むちゃくちゃ重いです」とトロフィーを大事そうに掲げ「幼い頃から演劇が大好きでした。憧れていた世界は甘くなくて毎日悩むことばかり。今日も稽古場から『どうしたものか』と首をひねりながら参りました」と感慨深げに語った。つづけて「その焦りや悔しささえも私にとっては大きな喜びです。演劇に携われる幸せがどんな困難からも私を引っ張り上げてくれています。賞に泥を塗らないよう、ますます精進して参ります」と喜びを爆発させた。
この日は、俳優・段田安則も最優秀男優賞の表彰で登壇した。上白石と段田は昨年まで放送していたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で義理の親子役で共演。段田は「(ドラマで)義理の娘でございました上白石萌音と同時に最優秀。『ひょっとしたら僕と取るよ』って冗談で言っていたらホンマにとってしまいましたね。喜び倍増しました」と満足そうにうなずいた。また、大の阪神タイガースファンで知られる段田は、同賞の主催である読売新聞社に「今年だけは巨人ファンになろうかと思ったんですが。すみません!そこはタイガースファンのままで。読売新聞、本当にありがとうございました」と笑わせた。
今年から授賞式での発表となった「大賞」は、最優秀作品賞の「生き残った子孫たちへ 戦争六篇」(劇団チョコレートケーキ)が受賞した。