武井壮 バレー部顧問の暴行逮捕に「スポーツ教えるぐらいで暴行が許容、もう間違ってる」
タレントの武井壮が28日、フジテレビ系「めざまし8」で、市立船橋高校の男子バレーボール部顧問が、部員に対して髪を引っ張り、顔にボールを投げつけるなどの暴行を加えたとして逮捕された事件について「この時代、スポーツ教えるぐらいで人に暴行を加えていいと許容されてたって事が本来間違っている」と断じた。
番組では、バレーボールの名門でもあった市立船橋高男子バレーボール部で起こった逮捕劇を取り上げた。逮捕された顧問は、部員に対し髪の毛を引っ張り、顔に複数回ボールを投げつけた疑いが持たれている。
またも起こったスポーツ教育現場での暴行事件に、武井は「こんなこと、スポーツ界であるって、皆さんご存知だと思うし、時折全日本の合宿とかでも、こういうシーンをテレビで流したりする。そんなのが諸悪の根源だと思っていて」と切り出した。
逮捕された顧問は60歳。厳しい指導で勝ってきた時代でもあったと指摘し「でも、今の時代は正しいトレーニング方法、戦術をネットでも動画でも見られる。トップチームの映像も見られる」と時代の変化を挙げた。
そんな状態であることから「厳しさだけでは勝てなくなる。勝てなくなることで悩む、こういう世代の方が多いと思う。だけど、生徒も自立心が高くなっているから、より厳しくしないといけないという精神状態になってしまったんじゃないか、焦りが」と、これまでの指導方針が通用しなくなりさらに焦りを生んだのではないかとも分析した。
なくならない暴力的な指導についても「あってはならない。この時代、スポーツを教えるぐらいのことで人に暴行を加えていいことが許容されていたってことが本来、もう間違っていたわけで」とも語り、「FCバルセロナの選手がコーチから殴る蹴るを受けて育つのか。そんなことはない」ともコメント。厳しい指導があった時代に「成果を出して全国優勝したり、自分のスポーツの道が良くなったっていう人がボクらの世代にはまだたくさんいるから、良しとしてしまうのだけど、そんなのなくても世界一が生まれる時代。変わっていかないと」とも訴えていた。
ただ逮捕された顧問についても「悪人ではないと思うし、そこは否定しないが、それを良しとしたスポーツ界全体の責任」とも語っていた。