タレントの西川きよし（７６）が５日、大阪・なんばグランド花月で吉本興業１１０周年感謝祭「西川きよしのコツコツ全国ツアー」の千秋楽を迎えた。公演内コーナー「西川きよしの迷惑事件簿」では、後輩の千鳥、かまいたちらがきよしの“世話好きすぎる”エピソードを暴露した。

　かまいたち・濱家隆一は、「お優しいということ」とフォローしつつ、きよしと劇場で共演した時を振り返った。当時、濱家は痛風を発症中。濱家を気遣うきよしは「痛風に牛乳が効く」と聞き、５００ミリリットル入りの牛乳を用意した。濱家は、牛乳を出番直前に受け取り「ありがとうございます。後でいただきます」と感謝したが、早く治ってほしいと願うきよしから「いや、今飲め。全部飲め」と熱く勧められ、断れずにイッキ飲みすることに。大量の牛乳を胃に入れた状態で舞台に出たと話した。

　千鳥・ノブは、自身が約１０年前に入院した際の出来事を回想。入院してすぐに、きよしから「明日お見舞いに行きます」と連絡を受けたという。ノブは病室を片付けるなどして大先輩の来訪に備えたが「そこから６日間来なかった」と、待ちぼうけをくらったことを明かした。

　きよしは、後輩から感謝を込めた暴露を受け「最初から最後まで公開裁判みたい。みなさんいろいろお話してくださったんですが、今でも信じられない話がたくさんありました。ほとんど自分では忘れてます」とケロリ。妻の西川ヘレンは「みなさんすみません。しっかりしなさいアナタ！」と一喝した。

　同公演では、きよしが芸能生活６６周年を迎えることを記念した新全国ツアー「西川きよしのプレミアム大感謝祭」の開催も発表された。７月にスタート予定。きよしにまつわるクイズコーナーの実施も検討している。

　娘の西川かの子は「（きよし）本人は『自分は普通』と思っていても、それをクイズにすると周りの人からしたら日本一難しいクイズになるんじゃないか」と話し、「芸人・西川きよしと人間・西川きよしを知っていただけるツアーになる」と予告した。