神木隆之介の「底抜けの笑顔が決め手」 NHK朝ドラ「らんまん」制作統括が主演起用の決め手明かす

 俳優の神木隆之介(29)が7日、都内で行われた、主演するNHK23年度前期連続テレビ小説「らんまん」(4月3日スタート、月~土曜・8時)の取材会に、共演する広末涼子(42)、森優理斗(9)、松坂慶子(70)とともに出席。日本植物学の父と称される、高知県出身の牧野富太郎氏をモデルとした作品に「放送が始まったら、喜んでもらえるんだろうなと思っています」と自信をにじませた。

 明治維新から昭和の激動の時代に、ひたすらに愛する草花と向き合った天才植物学者の物語で、神木は主人公の槙野万太郎役を演じる。「おこがましいかもしれませんが、放送が始まったら(高知の人たちも)喜んでもらえるんだろうなと思っています」と自信をにじませた。

 笑顔が縁を引き寄せた。20年度前期の「エール」の窪田正孝以来の男性が主人公を務める朝ドラ。牧野氏の足跡をたどる中で「植物園や資料館を見させてもらって、博士が楽しそうに笑っている写真や笑顔が印象的だった」と振り返る。制作統括の松川博敬氏は「牧野富太郎さんをモデルにしようと思った時に、直感的に神木隆之介だなと。後付けかもしれないが、底抜けの笑顔が決め手だったのかも」と話した。

 万太郎の母である槙野ヒサ役の広末は「(試写を見て)家族で号泣しました。一日の元気を与えてくれる朝ドラになっていると思います」。万太郎の祖母・槙野タキ役の松坂慶子は「広末さんが言うように、じーんとしたシーンもあったが、私は自分が怒っている顔を見て笑ってしまいました」と苦笑い。泣けて笑える。温かい作品を、神木を中心に作り上げている。

 万太郎が登場する第1話の導入シーンは、高知県安芸市のシダ植物で覆われた神秘的な渓谷、伊尾木洞で約6時間をかけて撮影。わずかな放送時間のシーンだが、できあがった世界観は、特に印象的だったそうで「本当に異世界で衝撃を受けると思います」と神木。「皆さんの日常の一部となれば」と意欲を示した。

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