東出昌大「無罪を勝ち取ったことは小さくしか報道されず」主演映画公開で思い明かす
俳優・東出昌大が11日、都内で主演映画「Winny」の公開記念舞台あいさつに出席した。
同作は実際の事件をベースに映画化。ファイル共有ソフト「Winny」の開発者・金子勇さんが逮捕から無罪を勝ち取るまでを描く。金子さんを演じた東出は役作りのために18キロの増量をして挑んだ。
東出は「金子さんを知る方で悪く言う人はいなかった」と話し「普段から愚痴らないようにしようとか、金子さんの持ってるポジティブさを日常から心がけました」と撮影時の心境を明かした。また「金子さんがプログラミングに没入していたように、僕も自分には芝居しかないと没入できれば。それしかないんじゃないかと役に臨んでいました」と熱演を振り返った。
東出は2013年に死去した金子さんについて「有罪の判決が出た時は大きく喧伝(けんでん)されますけど、無罪を勝ち取ったことは小さくしか報道されず。ご遺族もずっと心苦しい思いをなさっていたのかな」と故人の気持ちに寄り添い、何度か目を潤ませていた。
舞台あいさつには共演の三浦貴大、和田正人、松本優作監督も出席した。