「和の鉄人」道場六三郎氏が陳建一さん追悼 昨年末にゴルフ、入院中「しゃべりづらい」と電話できず
中華料理家の陳建一さんの訃報を受け、和食料理人の道場六三郎氏(92)が14日、デイリースポーツの電話取材に応じた。1990年代にフジテレビ系で放送されたバラエティー番組「料理の鉄人」で共演した陳さんへ追悼の言葉を送った。
道場氏が訃報を知ったのは11日夕方。陳さんの長男で四川飯店の三代目である建太郎氏からの電話で訃報を知り、「あまりに突然でビックリしました。ここのところ会えていなかったので」と回想した。
1月下旬に陳さんが入院したと知人から連絡が入ったが、「(陳さんが)すごくしゃべりづらいという事で自分から電話をかけなかった」。訃報を聞いてから現在までに陳さんとは対面できていないという。
陳さんと最後に会ったのは、昨年の暮れ。千葉でゴルフを一緒にしたといい、「すごい元気でしたよ。だから入院したのもビックリした」と寂しそうな声色で話し、陳さんの人柄を「とにかく明るいし、良い思い出しかない」と述懐した。
長い付き合いの中で「陳さんが一番偉いのは良い息子さんを持ったこと。息子さんに早く社長を譲った。息子さんを認めたのは素晴らしいこと」と尊敬。陳さんへかけたい言葉を「近々僕もそっち行くからねと伝えました。ご冥福をお祈りします」と追悼した。