ガーシー氏 捜査に懸念「民事に切り替えるとか起訴されないとか、確証がないと帰れない」
参院は15日午前に開いた本会議で、政治家女子48党(旧NHK党)のガーシー参院議員(51、本名東谷義和)を除名とする懲罰案を出席議員3分の2以上の賛成で可決した。尾辻秀久参院議長(82)が除名を宣告。ガーシー氏は国会議員としての身分を失った。現行憲法下で3人目で、衆院で陳謝を拒否した1951年(昭和26)の川上貫一氏以来72年ぶりの除名。国会欠席を理由にした初のケースとなった。
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ガーシー氏は滞在先とされるアラブ首長国連邦などから、SNSなどで発信を続けてきた。13日には、「被災地支援のため」として訪れていたトルコからドバイに戻ったと説明。日本に帰国しない理由を警視庁の捜査を念頭に「民事に切り替えるとか起訴されないとか、確証がないと帰れない」としていた。
ガーシー氏がトルコに到着したと表明したのは5日。7日には被災地支援を優先することなどを理由に帰国しないと明らかにした。参院に提出し、受け取りを拒否されたとされる陳謝の様子を収めた動画の中で「必ず日本には帰国致します。(中略)歳費は党にお渡しします」と述べた。