女優の津山登志子（つやま・としこ）さんが１２日夜、マレーシアの病院で死去していたことが１５日、分かった。６９歳。東京都出身。

　所属事務所によると、津山さんは昨年８月、持病が再発して１０月まで入院。今年２月上旬、娘が在住するマレーシアに移った。病状が回復せず現地で入院し、亡くなっているのが見つかった。血栓による心臓発作を起こしていたという。

　津山さんは「りぼん」のモデルを経て劇団若草に入団し、７０年にドラマ「泣かないで！かあちゃん」でデビュー。ＮＨＫ大河ドラマ「春日局」、同連続テレビ小説「虹」、ドラマ「天下御免」、「七瀬ふたたび」、「気になる嫁さん」、「気まぐれ天使」、「刑事くん」などにレギュラー出演した。

　４０代で発表した写真集や６０代で挑戦したグラビアも話題となった。昨年８月に撮影されたＮＨＫドラマ「今度生まれたら」（２２年）が遺作となった。

　私生活では歌手・角川博と８０年に結婚。娘をもうけたが、９６年に離婚している。