KAN ラジオでがんの詳細語る 10月から腹痛 検査で分からず腹腔鏡手術でようやく判明「全然しゃれになってない重要な」
「愛は勝つ」で知られるシンガー・ソングライターのKAN(60)が18日、FM COCOLO「KANと要のWabi-Sabiナイト」(後6:00)に出演し、自身が「メッケル憩室がん」であることを自ら語った。番組は収録で放送された。
番組冒頭でKANは「大変にしゃれにならない、全然しゃれになってない重要な」と切り出し、「すでに僕のオフィシャルサイトでは文章で発表しているので、見て頂いた方は、わかってらっしゃると思いますが、とても深刻な病気が見つかりまして。がんが見つかってしまいました」と報告。
「10月の20日にお腹が痛くなったんです。それがずっと何週間も続いて」と昨秋の異変を説明。その後、胃の内視鏡検査を受けると、ポリープが3つ見つかったものの「良性」で、胃薬をもらい飲酒を控えるよう伝えられたという。
それでも症状が収まらずCTスキャンを実施したところ「おへその横に腫瘍らしきもの」が映り、PET検査、超音波、大腸内視鏡検査を受けた。しかし、いずれも原因の特定には至らず「これは手術で疑わしきものが何か調べるしかない」と腹腔鏡手術を実施。お腹の中にカメラを入れて初めて「いろんな検査で予想してたのと、全く違うのが見つかって。メッケル憩室。その憩室に腫瘍があり、それを取って検査して、ここが原因であろうと。病名としてはメッケル憩室がんとなりまして」とようやく病名特定にたどり着いた経緯を明かした。
深刻な病が見つかったにもかかわらず、終始、明るい口調で説明を続けたKANは、番組でかける1曲目として「大丈夫だろうということも含め『だいじょうぶ I’M ALL RIGHT』」と、自身の1988年のヒット曲をかけた。
KANはこの日、公式サイトで「どうにも洒落にならないご報告」として「メッケル憩室がん」と診断されたことを公表。当面、音楽活動を休止して治療を最優先することを明らかにしたが、ラジオのレギュラー「KANと要-」とSTVラジオ「KANのロックボンソワ」の2番組については、継続することを報告していた。
「メッケル憩室」とは、小腸の壁の一部が袋状になって外に飛び出たもので、2%前後の乳児に生まれつきにあると言われている。