堂本光一が挑むミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」“王子様”から「新しい自分」へ
KinKi Kids・堂本光一(44)が、ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」(東京・帝国劇場で10月開幕。来年1月に福岡・博多座、同1~2月に大阪フェスティバルホール)に主演することが26日、分かった。ベストセラー児童小説「チョコレート工場の秘密」を原作に、米俳優ジョニー・デップ(59)主演で映画化された名作のミュージカル版。今作が日本初演となる。光一は、デップも演じたチョコレート工場長のウィリー・ウォンカを演じる。
新境地を開く一作になりそうだ。独創的な世界観を持つ名作であり、主人公のウィリー・ウォンカは、ビジュアルからして、どこかエキセントリックなキャラクター。光一は「男性的でもない女性的でもない。またそれがミステリアスでもありすごくいいやつでもあり…たぶん演じるのはすごく難しいと思う」と静かに意気込んだ。
20年以上も主演を務めるミュージカル「Endless SHOCK」が代名詞。“王子様”のイメージが根強いが、「新しい自分を発見したりというのは、すごく楽しいこと。年を取れば取るほど守りに入りたくなるかもしれないけど、それもつまんない。新しい堂本光一を見つけたい」。新作舞台も「ナイツ・テイルー騎士物語ー」(2018年初演)以来5年ぶりで「完全輸入物をやるのは初めて」とあくなき挑戦に向かう。
2005年公開のデップ主演の映画版は未鑑賞というが、「ジョニー・デップのイメージとは、全然違う物になると思う」と光一。「ジョニー・デップが個性的なので引っ張られるわけにはいかない」と自身の演技プランを追求する。
主催の東宝によるとミュージカル化の構想は、約5年前から光一主演のプランで進行。演出を手がけるのは、2021年の東京パラリンピック開会式を手がけたウォーリー木下氏(51)で、光一とは初タッグとなる。
同氏は「今まで見たことない光一さんが見たい。ウォンカは複雑な役で、いいやつか悪いやつか、詐欺師か天然か、トリックスターと呼ばれる世の中からちょっと逸脱している役柄。二面性をたくさん持ってるオジサンを一緒に作っていけたら」と話した。