チケット料金110円も芸人のギャラは正規 吉本興業110周年「特別公演 お客様に感謝の日」
昨年4月1日に創業110周年を迎えた吉本興業が締めくくりとなる「特別公演 お客様に感謝の日」が1日、吉本興業が運営する13劇場+1拠点で行われた。感謝を込めて料金設定した110円のチケット約1万2900枚は前売時点で完売。各地の39公演の舞台に総勢355組、642人が立ち、笑いを運んだ。
大阪・なんばグランド花月も出演者が登場するたびに、満員の客席から笑いと拍手が絶えず起こっていた。中田カウス(73)は「お客様もお祭り気分で、はじけた方が違いましたね」といつもと違う雰囲気を感じ取っていた。
この1年を振り返り、「お祭り騒ぎでした。改めてお客さんあっての芸人、劇場と再認識しました」と感謝を述べた。芸人のギャラについて「110円でいいんじゃないんですか?」と岡本昭彦社長に冗談で進言したところ、「ちゃんとお支払いさせていただきます」と真面目に対応されたという。
タイトルの「お客様に感謝」のエピソードとして、見取り図の盛山晋太郎(37)は「イベントで地方に行ったときに、大阪や東京から一緒に遠征してくる方がいて。一番の旅の目的が、僕たちのライブを見に来てくれるということで感謝ですね」と明かした。
ミルクボーイの内海崇(37)は「(2019年に)M-1グランプリを取る前は人気なかったのですけど、取ったあとの凱旋舞台で大拍手に迎えられて…。M-1以降は名前が出ただけでも拍手がもらえて、うれしいですね」と感謝していた。