坂本龍一さん 3月26日に音楽監督を務める演奏会にメッセージ リモートで見守る

 音楽家の坂本龍一さんが亡くなったことが2日、発表された。3月26日には音楽監督を務める東北ユースオーケストラの演奏会が都内で行われたが、会場には姿を見せず、リモートで勇姿を見守っていた。

 自身が旗振り役となった東日本大震災の復興支援プロジェクトで、岩手、宮城、福島の被災三県を中心に演奏する小学生以上の学生86人で編成された楽団に向け、終演後には会場に「superb!Bravissimo(拍手×5)」などとメッセージを送っていた。

 ゲストとして詩の朗読を担当した女優の吉永小百合は、昨年12月末から坂本さんと作品選びに着手。メールのやりとりで約2カ月かけて石巻市の小学5年生の作品ら8作の詩を選び、坂本さんの選曲した「Kizuna World」「aqua」の演奏をバックに読み上げた。

 寺山修司の詩「悲しくなったときは」には「坂本さんが早く元気になってほしいという思いも込めました」と思いを語っていた。

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