道端ジェシカ釈放 弁護士が解説 容疑否認続け「勾留を続けるには嫌疑不十分」と判断か

 原宿警察署を出る道端ジェシカを乗せたと思われる車両(画像の一部を加工しています)
 道端ジェシカ(右)とケネス・カオ容疑者=2018年
2枚

 合成麻薬MDMAを所持したとして麻薬特例法違反の疑いで3月に警視庁に逮捕されていたモデルの道端ジェシカ(38)が5日、東京・原宿警察署から釈放された。ジェシカが釈放され、夫のカオ氏が再逮捕された流れについて、弁護士法人ユア・エースの正木絢生代表弁護士がデイリースポーツの取材に応じ、解説した。

  ◇  ◇

 2人の扱いに差異が生じたことに、正木弁護士は「まだ事実関係が不明確な状態ですので一般論としての推測に留まりますが」と前置きした上で「ジェシカさんの方は、取り調べで『知らない』と容疑を否認し続けており、勾留を続けるには嫌疑不十分であると判断された可能性があります」と推察した。

 さらに「芸能人として顔の知られた存在ですので、逃亡のおそれもなく、証拠隠滅の可能性も低いとして、勾留の必要性が低いと判断されたと考えられます」とも説明。一方で「処分保留という状態ですから、今後は釈放されたのちも在宅での捜査が続けられることになります」とした。

 カオ氏の再逮捕については「荷物の名宛人であり、本件においてはより重要な人物と考えられます。輸入(麻薬取締法64条1項)のみならず営利目的(同2項)や他の関係者の存在も想定されるとなれば、証拠を隠滅しようとする可能性も考えられます」と指摘。「捜査側が、なお身体を拘束して取り調べを続ける必要があると判断したのではないかと考えられます」と結論づけた。

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