錦織一清 現代の子どものバス運転手へのマナーに感心「大人は言わない」

 取材会に出席した錦織一清(左)久本雅美
 取材会に出席した錦織一清(左)久本雅美=大阪市内
 取材会に出席した錦織一清(左)久本雅美=大阪市内
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 俳優で演出家の錦織一清(57)が8日、大阪市内で大阪松竹座の開場100周年記念公演「垣根の魔女」(大阪・大阪松竹座、21~30日)の取材会を主演の久本雅美(64)と行った。

 同作は1979年に小学館で発刊された漫画家・村野守美さんの同名漫画が原作。世話好きでおせっかいなおばあさん・ミドリ(久本)が近所の人たちの悩みを解決していくストーリーで、今作では、現代の大阪下町を舞台に人情物語を繰り広げる。原作漫画が発刊された当時、子どもだった錦織は「当時は公園で悪いことをしていると、親ではないけど近所のおじさんやおばさんに怒られたり、町に育てられた気がする」と回顧し「今、薄れていってしまっている町のにおいが(作中で)出せれば」と話した。

 錦織は、人と人の関わり合いが減ったと感じる中でも「今の子どもたちはバスを降りる時に運転手さんに『ありがとうございました』ってお礼を言う。見ていると、大人は言わないんです」と、コミュニケーションをとる子どものマナーに感心。「運転手さんに『ありがとうございました』と言う勇気とか、電車でお年寄りに(席を)譲る方は勇気がいる」と説明し、久本が演じる主人公について「人に親切にすることの勇気、ミドリさんはすごく勇気を持った人だと思う」と語った。

 久本は「劇団の後輩たちが苦労していると放っておけなくて、ご飯を食べられないと聞いたら家中のそうめんをかき集めて渡したり、ご飯を食べに行ったりした」と世話焼きエピソードを披露。錦織が稽古場で自席を離れ、歩き回って演出策を考えると明かし「『あれ?いない』と思ったらスタッフさんの席に座っていたことがあって、神出鬼没だなと思いました」と振り返った。

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