伊良部島沖で搭乗者ヘルメット発見 形状保ったまま、ヘリ燃料タンクも発見か 宮古島陸自ヘリ事故

 沖縄県・伊良部島沖で見つかった隊員のヘルメット=9日(陸上自衛隊提供)
 陸自ヘリが行方不明となった、沖縄県・宮古島沖の海域を捜索する海上自衛隊の潜水艦救難艦「ちはや」(上)と掃海艇「ししじま」
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 沖縄県の宮古島付近で10人が搭乗した陸上自衛隊UH60JAヘリコプターが行方不明となった事故で、宮古島西方の伊良部島付近を洋上捜索した結果、搭乗者のヘルメット1個が新たに見つかった。10人全員に渡されたものの一つで、もともとの形状を保った状態だった。陸自が10日、明らかにした。近くではヘリの燃料タンクとみられる物体も見つかっている。

 第8師団の坂本雄一師団長(55)ら10人が搭乗したヘリは宮古島北西の洋上で消息を絶った。自衛隊の航空機や艦艇、海上保安庁の巡視船は10日も捜索を続行。海上自衛隊の潜水艦救難艦や掃海艇は、水中音波探知機や水中カメラを備えた無人機で、海底に沈んだ可能性がある機体の主要部を捜した。陸上でも自衛隊員約370人が活動した。

 9日午前10時40分ごろ、伊良部島北側の海岸付近で陸自隊員が見つけ、ボートで回収。ヘルメットにある管理番号から、搭乗者に渡されたものの一つと確認された。伊良部島北側の沖合では海保がタンクとみられる円筒形の漂流物を見つけた。

 関係者によると、ヘリは6日午後3時46分、航空自衛隊宮古島分屯基地を離陸。下地島に近づいていた午後3時54分ごろ、下地島空港の管制官が「下地島の管制圏に入ったら、下地島の周波数でコンタクトしてください」と連絡し、「了解」と応答。午後3時56分、レーダーから機影が消えた。

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