是枝裕和監督「怪物」カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品決定!2年連続
映画監督・是枝裕和氏の最新作「怪物」(6月2日公開)がフランス・カンヌで5月16日に開幕する、第76回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが13日、分かった。
昨年に二冠を達成した韓国映画「ベイビー・ブローカー」に続いて、2年連続7回目の選出(同映画祭出品は9回目)で、コンペティション部門での2年連続選出は自身初めて。日本映画では、18年に最高賞のパルム・ドールを獲得した「万引き家族」以来で、2度目の栄冠に大きな期待がかかる。
正式出品が決まり、是枝監督は「さすがに2年続けてはハードルが高いですよとスタッフには話していました。コンペに決まったと連絡をいただいた時にはうれしいというよりはホッとしたという気持ちのほうが強かったです」と率直なコメント。続けて、「映画はスタッフとキャストの一期一会の短い出会いと別れの間に生命を授かります。その産声を初めて観客の皆さんに聴いていただく場所としてカンヌ映画祭は、やはり、最高の舞台だと思っています。またあの場所に連れて行ってくれる『怪物』と、その関係者の皆さまに心から感謝します」とつづった。
「万引き家族」で是枝監督とともにカンヌに渡った、本作の主演の安藤サクラは、「こんなにも早くあの場所に戻れるとは思ってもいませんでした。また是枝組の一員としてみなさんと映画祭に参加できること、とてもとてもうれしいです。カンヌは幼い頃から憧れていた遠い遠い遠い憧れの地。なので今はまだ気持ちがふわふわしていて、少しおなかが痛いくらいです。でも、行けるとなれば目いっぱい楽しみます!」と喜び一杯にコメントした。
本作は郊外の静かな町の学校を舞台にした感動ヒューマンドラマ。是枝監督のもとに、主演の安藤サクラ、脚本の坂元裕二氏、音楽の故・坂本龍一さんと、日本最高峰の才能が集結し、公開前から大きく話題を集めている。