村上春樹さん6年ぶり長編小説「街とその不確かな壁」発売 「一刻も早く手に」ファン喜びの声
世界的なベストセラー作家、村上春樹さん(74)の新刊小説「街とその不確かな壁」が13日午前、全国各地の書店に並んだ。6年ぶりの長編を待ちわびたファンからは「紙の本を一刻も早く手に取りたかった」と喜びの声が上がった。
東京都中央区の丸善日本橋店では開店前の午前8時半から、店頭の特設売り場で販売開始。20年来の“ハルキスト”を自任する弁護士の酒田芳人さん(39)は休みを取って発売日に備え「近くの喫茶店で、すぐ読みます。子どもの保育園のお迎えまでに、どこまで読めるか」と笑顔。
新作では、主人公が福島県の小さな町の図書館長になる。福島市のくまざわ書店福島エスパル店では、午前8時から建物前での販売を実施。蒲生みゆき店長は「東京や海外のイメージが強かったので、福島が舞台になったのは意外。お客さんが興味を持つきっかけになると思う」と期待した。